日本国民全員が働ける様、日本政府は女性の社会進出を促している。それに伴い大手企業を中心に時短、残業無し等で労働環境を整え、出産、介護等家庭の事情がある女性が働きやすい環境を用意している状態だ。しかし大手人材派遣会社が調査したところ、出産を得て仕事に復帰したママ社員の6割が1年以内に辞職していたのだ。
そして辞職理由で一番多かったのは、人間関係だったのである。
その背景にはママ社員をフォローする為の体制が、他の社員の負担になっている事が関係しているだろう。実際ママ社員が急な早退、欠勤をした時、ママ社員のフォローを同僚がしている職場は多い。にもかかわらずギリギリで働いている中小企業では、ママ社員のフォローがあるからと言って自分の仕事が減る事は無いのだ。
よって同僚は自分の仕事プラスママ社員のフォローとなるので、フォローの為に残業、休日出勤を強いられる事が起こっているのである。
しかしママ社員を優遇する会社側がフォロー体制を良しとしているのなら、フォローする側の同僚は我慢するしか無いのである。こうなるとフォローする側に疲労が溜まり、ママ社員に対して不満を感じる事もあるだろう。その結果が復帰したママ社員の中で人間関係で悩む人が多い事に繋がっているのだが、中には人間関係が円満なママ社員もいる。
こうしたママ社員は何が違うかと言うと、周囲に対して気遣いが出来ているのだ。周囲のフォローは当たり前では無いと分かっているので、しっかりとお礼を言い、出来る事をしっかりしているのだ。